low-lawの独り言

23歳が振り返る法律と読書と進路

読書〜ヴェニスの商人と宗教と哲学の本〜

緊急事態宣言のために余儀なく自宅学習となりました(このことはいずれどこかで書ければ良いと思っています)。

相当に時間が余り読書したので、その一部を紹介しようかなと思います。

 

f:id:icchan-low-law:20200526150824j:image

画像は本文と関係ないラーメンです

 

①「ヴェニスの商人シェイクスピア

 

超有名シェイクスピアの戯曲です。

大学卒業まで全くといっていいほど読書をしてきませんでした。日本や世界の名作についての知識が欲しいなと思っていたところ、たまたまブックオフで100円だったので購入しました(修習生にお金はないのです)。

 

ヴェニスの商人 (新潮文庫)

ヴェニスの商人 (新潮文庫)

 

 

物語は大きく分けると、バサーニオの求婚でポーシャの父の残した箱えらびの問題、あとは裁判の2つです。

この裁判は、ポーシャが上手く機転をきかせたものと描かれてますが、私から見ると論理破綻していて到底認められる主張ではないと…クソ裁判だなと感じました笑

公序良俗違反じゃん!いや、契約解釈が不合理!とゴリゴリに現代の司法制度に支配された脳みそが冷ややかに物語を見ていました(実際、イェーリングが法学的視点での解釈は研究されてきたとか)。

しかし、読みながらユダヤ教キリスト教の背景知識がないと昔の物語は楽しめないと感じました。

要は私には「教養を得るための本を読む教養がない」と。これは服を買いに行くための服がないの最下位互換です)

 

②③「旧約聖書を知っていますか」「ギリシア神話を知っていますか」阿刀田高

 

入門書をネットで調べたらおすすめで出てきたので読んでみました。

 

旧約聖書を知っていますか

旧約聖書を知っていますか

 

 

旧約聖書を知っていますか」ではアブラハムからの流れが非常にわかりやすく書いてあります。後半に創世記と特筆すべき預言者の解説をしています。事実も交え、初心者にもとっつきやすい文章でした。

 

ギリシア神話を知っていますか」は、ギリシア神話のダイジェストです。時間軸の流れというよりも1章に1エピソード、ないしひとりの人物(神?)について書いてあり、読み物としても楽しめます。

 

④「哲学と宗教全史」出口治明

 

哲学と宗教全史

哲学と宗教全史

  • 作者:出口 治明
  • 発売日: 2019/08/08
  • メディア: 単行本
 

 

宗教はゾロアスター教、哲学はタレスから。現在に至るまで概要が掴めます。薄らとした高校世界史の知識しか持たない私でも非常に分かりやすく一冊本としては最適と思います。

それぞれ必要最小限でまとめられておりさくさく読めます。また、東洋と西洋の場所的な比較、時間の比較、宗教と哲学の関係性などポイントポイントが抑えられていると感じました。

18世紀以降は特に筆者の考えも述べられています。

哲学の延長として現在の自然科学があるように思われました。

 

現代において、また弁護士実務において果たして哲学や宗教の教養がどう作用するかは不明です。しかし、いずれの本も楽しく読め、良い?自宅学習期間でした。